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【英語が苦手な方必見!】冬休みに英語の苦手意識からの脱却をしましょう

    
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【英語が苦手な方必見!】冬休みに英語の苦手意識からの脱却をしましょう

期末試験の結果を受けて

2学期の期末試験の結果はいかがでしたでしょうか?

お子様の今回のテスト、とりわけ英語の点はどうだったでしょうか。それなりに頑張った教科がある一方で、うちの子は英語を勉強したのだろうか、あるいはどう頑張っても英語は苦手なのだなあと半ばあきらめに近い思いを抱く保護者様もいるのではないでしょうか。しかしここでは今一度英語という教科が持つ重要性を再確認するとともに、英語に対する苦手意識から脱却する方法の一端を紹介することで、この冬の勉強にはずみをつけてもらいたいです。

英語からは逃げられない

 現在の日本の教育システムにおいて、最も重視されている教科は英語です。高校入試で英語が必須なのはもちろんのこと、大学入試においても英語の比重は高校入試以上に高くなります。大学入試では、文系であれば数学や理科を勉強しなくても、理系であれば国語や社会を勉強しなくても入学できる大学は無数にあります。しかし英語が入試教科にない大学というのはほぼありません。このことは英語が得意か不得意かで人生の選択肢が大きく変わることを意味します。英語が得意であれば進路選択の幅は広がりますし、逆に英語が苦手であれば将来の選択の幅を狭めてしまうことになるのです。そのため中学の段階で英語が得点できない状況というのは一刻も早く改善しておきたい問題です。

大学合格者の英語勉強時間

 大学合格者に中高6年間の勉強について振り返ってもらうと、文理を問わずほぼ全員が日常的に触れていた教科として英語と数学と答えます。恐らく6年間の勉強時間のうち、英語に充てた時間というのは、英語が得意な生徒でも全勉強時間の半分近くに達するのではないかと思います。それだけ英語は受験勉強において重要な位置を占めますし、日々の継続が大きな意味を持っている教科なのです。

なぜ英語が苦手なのか

 中学校入学段階で英語に対して苦手意識を持つ生徒は多いです。恐らく半数以上の生徒が英語に対する何らかの苦手意識を持っているのではないかと思います。小学校において英語が必修教科として導入されたのも、少しでも早い時期から英語に触れさせることにより、英語に対する苦手意識を低減させようとする狙いも込められています。保護者様の中にも、中学入学後、アルファベットで埋め尽くされた教科書を手にとったとき、未知の勉強に対する恐怖や、身震いする気持ちを感じた方も多いと思います。この英語に対する違和感を拭いきれない状態が続くと英語が段々と苦手になっていってしまいます。  
さらに英語学習には、ほぼ毎日触れなくてはならないという持続力・継続力と、言葉の多様な意味や用法を習得しなくてはならないという柔軟性、一見何を意味しているのかわからない難解な文法用語を理解しなくてはならない知力が求められます。このあたりも英語の苦手意識を深めてしまう一因になります。

英語が苦手になるプロセス

 ではどのようにして英語が苦手になってしまうのでしょうか。一例として、haveという語を用いて英語が苦手になっていくプロセスを見てみます。Haveという語は、最初は「持つ」という意味を持つ一般動詞として学びます、しかしその後、「~しなくてはならない」というhave to という熟語の一部になったり、「~させる」という使役の意味だったり、「~した、~しつづけている」という現在完了としての用法が加わるなど、当初「持つ」という意味だけだと思っていた語に、様々な意味や用法が加えられていきます。おまけにその説明に用いられる用語は、「使役」や「現在完了」など、恐ろしく高度に思える文法用語が用いられます。
 一般的に、学習内容が次第に広がりを見せていく上述のような英語のカリキュラムにおいて、新たな広がりに触れた際の時間をかけた理解と、知識を定着させるための反復を伴った復習が絶対的に必要です。しかし英語に苦手意識を抱いてしまった生徒は、haveが「持つ」という意味だということは理解します。そしてこれだけ覚えれば十分だろうという意識になってしまいます。さらにあまり英語に触れたくないという意識が勉強を断続的なものにし、新しい学習内容が登場すると意識が混乱し、学ぼうとする気力が失せてしまうのです。英語の苦手意識を脱却するには、まずは学ぼうとする意識を回復させることが課題です。

英語の苦手意識を消し去るには

英語を勉強することの大切さや大変さについて述べてきました。これとは矛盾するようですが、次に、英語が苦手になってしまったからといって、それは回復不能ではないし、一度勉強の波に乗ってしまえば苦手意識の克服には大して時間はかからないことをみていきます。

中学で学ぶ英語の学習量

 学校で用いられている教科書を考えてみます。おそらく英語の授業で用いられる教材は複数あるかと思うのですが、そのうち主教材として用いられている教科書を思い浮かべてみます。現在主教材として用いられている教科書は、各学年160ページ程度です。3年分で約500ページ弱になります。この教科書に文法事項、単熟語、長文読解など、中学英語に関するエッセンスが全て盛り込まれています。これを理解しながら通読してみると、どれくらいの時間がかかるか考えてみます。少し余裕を持って1ページ20分ずつかけて読んでいくとします。そうすると3年分の教科書を読むにはおよそ170時間かかります。1ページ10分なら85時間です。一見170時間はとても長い時間に見えるのですが、3年分の学習内容ということを考えると、170日=約7日間という時間は思ったほど長くはないことがご理解いただけると思います。英語が苦手な生徒にとって英語の学習は、無限に責め苦が続くと思われがちですが、そこまで大変なものではないのです。あるいはこの程度の時間で苦手を抜け出すことができるのなら、やらないのはもったいないということもできます。

何をやれば苦手から抜け出せるのか

 現実には学校の教科書だけで高校受験準備までできるのかというとそうではないですし、そもそも英語の教科書がきっかけとなって苦手になってしまった生徒も多いですから、教科書の通読は効率的な勉強とは言えません。そこで考えたいのは、英語学習に対する向き合い方という問題です。ここでは英語が苦手なお子さんに実践してもらいたい勉強方法のうち、最も大切だと思われる音読を紹介します。

音読を勉強の柱に

 英語において苦手意識を取り除く最も効果的な勉強方法は音読です。文字通り音読は、教科書や問題集にある英文をひたすら音読することです。1回だけではなく、複数回、何10回と声に出して英文を読んでいく作業です。恥ずかしがらずにひたすら音読します。その際、ただ声に出すだけではなく、音読しながら頭の中では日本語訳をつけていきます。日本語訳がわからなければその場で訳を考え、改めて音読していきます。日本語訳のわからなかった部分が学ぶべき課題です。前回訳せなかった部分を正しい日本語訳をつけながら音読できるようになれば一歩前進です。

音読の効果

 音読を習慣化すると、当然英文を読むスピードが上がります。単語や熟語の意味、前置詞なども自然と口をついて出てくるようになるため、問題を解くスピードも上がります。また難解な文法用語も、一定程度英文とその日本語訳が定着した状態で改めて説明を見返すと、なるほどと思えるようになるのです。「今日はこの部分を〇〇回音読しよう」と決めて音読する、これが毎日の習慣になっていけば、英語に対する苦手意識は次第に薄まっていきます。音読は、机や筆記用具がなくてもできる勉強方法で、英語勉強のハードルを低くしてくれるという効果もあります。最初はちょっと読んだらすぐつまずいてしまうことの連続だと思いますが、それでも音読するという姿勢を大事にし、継続することが大切です。

まとめ

 英語の勉強の大切さ、苦手を克服する意識の持ち方や勉強方法の一端についてみてきました。これに加えて、最後にもう一つ強調しておきたいことがあります。それは勉強をスタートする時期という問題です。実は定期テスト後は、お子さんの勉強に対する動機づけをするには最も適した時期なのです。定期テスト前の勉強に対する動機づけは「勉強しないとひどい点をとってしまう」という危機意識ばかりを刺激する、ややネガティブなものが中心になってしまい、これに反発してしまうお子さんも多いです。これに対してテスト後は、お子さん自身にもそれなりにテストに対する反省があり、何かしなくてはならないと感じていること、加えて「時間をかけて効率的な勉強方法をマスターして次のテストには万全の状態で臨もう」という前向きな動機づけが可能になります。さらに目の前には冬休みがあり、勉強を習慣化するための時間が取れる時期が待ち構えているのです。
 冬期講習は、プロの指導によりスムーズに音読を進める、あるいは単熟語の暗記方法など、英語の効率的な勉強方法や日頃の学習習慣を短期間に集中して身につけるいい機会です。英語の苦手意識を克服し、やがては英語を得意科目にしていくスタートとしては絶好の機会ですので、是非ご活用いただければと思います。

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