小学生で身に付けたい「基礎計算力」とは?
こんにちは!【受験指導の専門家】長野県佐久市の個別指導塾『個太郎塾佐久市岩村田教室』の眞島です。
当教室では、入塾希望者のほとんどの生徒が数学の受講を希望します。数学でもっと点を取りたい生徒から苦手意識を持った生徒まで、みなさん数学に関して何らかの問題を抱えているということでしょう。
そこでもっと深堀して、どこらへんで数学が負担になってきたのかを聞くと、多くは中学生になってからと答えます。しかし、実際の答案や学力診断テストの結果を分析すると私は小学生の算数時点で問題があることに気づきます。多くの生徒が数学が苦手なのは、「基礎計算力」が備わっていないまま中学の数学を学習していたことに問題がありました。
そこで今回は、小学生を卒業するまでに身に付けてほしい「基礎計算力」について説明します。小学生を卒業するまでにと言ったのは、これを習得しているかどうかが中学高校の数学の成績と密接に関わっているからです。
小学生で身に付けるレベル別基礎計算力
それでは計算力のレベルを4段階に分けてそれぞれ見ていきましょう。もちろん基礎計算力ですので、レベル4まですべて習得する必要があります。
レベル1 たし算・かけ算
小学校1年~3年生:一桁のたし算や九九は反射的に答えが出るようにする必要があります。ここは本当に基礎の基礎ですので、身についていない場合は訓練が必要です。ここは最優先で取り組みます。
ここに問題がある生徒はおそらく算数数学が苦手もしくは嫌いな生徒です。例えば百ます計算で毎日タイムを計測して、少しでもタイムが縮まったら「ほめ」、できた「喜び」を感じさせながら取り組ませるのが良いでしょう。
レベル2 ひき算・わり算
小学校1年生~3年生:わり算がスムーズにできない原因を探っていくとひき算で間違えていることが多いです。「筆算の繰り下がりは斜線をして数字を減らす」など基本的なルールを必ず守り、ひき算の正しいやり方を染み込ませるように何度も練習しましょう。ここで求められるのは正答率100%です。ケアレスミスはうっかりではなく、どこかでミスをするやり方をしているのです。その視点で、やり方を修正する必要があります。
レベル3 四則計算・計算の工夫
小学校3年生~5年生:数学が苦手な中学生に多いのが、四則計算のルールがあいまいなことです。たくさんの計算(項)があるとそれだけで難しいと感じてしまい思考停止してしまうようです。四則計算を確実にできるようにし、少しずつ複雑な計算ができるようにしましょう。
計算の順序や分配法則を理解して計算の工夫に使えるようになると、「いかにして簡単に計算してやろう!」という思考になります。問題作成者の仕掛けを見抜いて楽に解くクセが身につくと算数・数学が楽しくなるのではないでしょうか。
レベル4 小数・分数
小学校4年生~6年生:小数に変な苦手意識を持つ生徒がいますが、ここは簡単に改善できます。小数点を固定する方法(たし算ひき算)と移動する方法(かけ算わり算)の大きく分けて2種類しかないことを前提に短期集中で特訓すればレベル1~3をクリアしている生徒であれば当塾ではすぐに克服しています。小数も分数も「こんなに簡単だよ」とシンプルに説明することで苦手意識を克服させることに集中しましょう。断言しますが、小数分数が難しいというのは幻想です。
また、小数分数の計算はもちろんですが「小数倍」「分数倍」などは中学以降の理科社会でも必要な知識ですので、ここで変な苦手意識を持つと勉強全般で苦労することになります。
基礎計算力を身に付ける方法
それでは、基礎計算力をつける方法をご紹介します。
- その1 基本ルールを守る
- その2 ケアレスミスはうっかりではなく、やり方を疑う
- その3 常に楽に解く方法を考えるクセをつけること
その1 基本ルールを守る
「途中式を書く」「筆算は大きく見やすい数字で書く」この他にも多くのルールがあったと思います。計算で最も大事なことは、労なく簡単にやること。そのためには時間のかかる不確かな暗算をするのではなく、基本に忠実に「手順を省略しない」で計算することが一番です。
その2 ケアレスミスは「うっかり」ではなく、やり方を疑う
ケアレスミスは間違えるやり方をしていることがほとんどです。「うっかり」で済ませたい気持ちもわかりますが、正答率100%の計算力を身に付けるために、この視点で見るクセをつけましょう。
これは一度に多くの生徒を見ている学校の先生にはできません。自宅で勉強を見る機会がある保護者の方は、途中計算まで注意深く見てください。必ず間違いの原因があるはずです。そこが改善ポイントです。
その3 常に楽に解く方法を考えるクセをつける
計算で求められるのはスピードと正確性です。その二つを実現するためには簡単に解く技術が求められます。小学校高学年以降で出てくる計算問題にただめんどうなだけの単純なものはありません。工夫すれば簡単に解くことができるものを出題者は考えているはずです。その出題者の意図を読み解くクセをつけることで、自然と計算力がついてくるでしょう。
まとめ
ここでいう基礎計算力とは、100%の正答率であり、100問解いても疲れない「ノンストレス」でできるレベルのことです。頭を使うのは問題を解くことだけで、計算は頭を使わず作業として処理できるようにすることが中学以降の数学で最低限求められます。
勉強をじっくり見ることができる環境なら、この基礎計算力はいつからでもすぐに身につけることができるでしょう。しかし、それが難しいなら通塾を考えるべきです。
勉強の楽しさがわかるのはこの「基礎計算力」の先にあります。できるならどの生徒にも勉強の楽しさを知ってもらいたいと思います。そのためには計算(作業)で苦労するのはもったいないです。
個太郎塾策平教室では、個々の課題に合わせた個別の学習計画で生徒の成長をサポートします。勉強が苦手で楽しくやった経験がない生徒なら、楽しく勉強するコツを伝え、成果を出すまでの期間を短縮します。
個太郎塾佐久市岩村田教室にご興味がある方はこちらをご覧ください。
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久市岩村田教室』
営業時間:15時から21時(金・日曜日定休)
〒385‐0022 長野県佐久市岩村田1158-13 2F TEL:0267‐88‐7861