【シリーズ漢字教育】漢字はどうやってつくられた?【漢字テストで何とか思い出すコツ】
漢字のつくりかたは4種類であるとされています。これは西暦100年、後漢時代に許慎という学者が著した『説文解字』という漢字字典に定義されています。
漢字の勉強をするときには、ただ練習するだけではなく、漢字のつくりそのものに注目してみると覚えやすく面白いです!
漢字の種類
1つめは象形文字です。
これはものの形をかたどって造られた文字で、いわゆる絵文字に近いものです。古代エジプトのヒエログリフや、メソポタミアの楔形文字などと近い文字の造られかたといえます。山であれば山、川であれば川のイラストを簡略化してつくります。
2つめは指事文字です。一見、象形文字と変わりないようにも見えるのですが、こちらはものの形ではなく、概念を記号化したものに近いと言えます。矢印の↑↓のような感覚でしょうか。
3つめは会意文字です。2つ以上の漢字(あるいは漢字の要素)を組み合わせて、その組み合わせた字の意味を合わせたのち別の意味と発音を持たせます。日+月=明 とか、木+木+木=森 といったようすです。
4つめは形成文字です。漢字の8割はこれと言ってよいほどたくさんあります。形をあらわす要素と音をあらわす要素を組み合わせてつくった漢字です。草(艸)+化(カ)=花(カ) とか、食+反(ハン)=飯(ハン)のように、部首に意味を持たせて、もう一方は音をあらわしているものがよく見られます。
この、形成文字がいま使われている漢字のほとんどであることに注目すると、漢字を思い出すときにはその意味の要素(部首)を思い浮かべることと、読みの要素を絞っていくことで、知っている漢字であれば何とか推理して、思い出すことができます。少々荒技ですが、2ヶ月で漢字検定準一級を取得した先生が使うテストのコツでした。
(M)
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