【保護者の質問に答えます】音読って必要?どう聞いてあげたらいいの?
小学校に入学すると、毎日のように出る宿題のなかに音読があると思います。きちんと音読をしているかどうか確認して、毎回毎回サインを提出しなければならなかったりと、保護者の側からしても少し面倒だったりもします。一体何のために、何に注意して聞いてあげたらいいのか、少し確認していきましょう。
そもそも国語とは、日本語を学習すること…ではなく、文章を正しく読むための科目です。ひらがなや漢字は文章のレベルを上げていくためのツールのようなもの。学習塾で教えていて、国語が得意な生徒さんは苦手教科であっても教科書や先生の説明などの「文章を理解」できるため、教えれば教えるほど成績が上がっていきます。逆に、算数・数学は得意だけれど国語は苦手…という生徒さんはその算数・数学でも文章題での失点が多い印象です。
そして、音読は、お子さんが文章を読む際に正しい目の動き(読みかた)ができているのか確認・練習できるとてもよい学習法です。読み飛ばしたり、助詞や言葉を読み違ったりするだけで、文章は全く違う意味になってしまいます。これから先、読解問題や文章題などを解いたり、さまざまな教科書や本に触れていくなかで、正しい読み方で文章を読めているかどうかはとても大切なことです。
音読の注意点
・句読点を意識して読む
・行から行へと正しく移動できているか
・助詞(てにをは)を抜かしたり、間違えたりしていないか
・単語や文節を一つのかたまりとして読めているか
・知らない言葉はないか
算数は得意だけれど文章題が苦手で…というお子さんのなかには、音読が苦手で助詞を間違えてしまったり読み飛ばしてしまったり、というお子さんも少なくありません。スラスラ読めない音読を聞くのも大変な作業ですが、根気が必要です。
もし、ひらがなや漢字など文字自体への理解が追いついていないのであれば、その練習から始めましょう。
なかにはどうしても音読がうまくできないお子さんもいると思います。読み間違い・読み飛ばしがとにかく多かったり、似ている字をいつも間違えてしまったり、変なところで区切ってしまったり。何回練習してもあまり良くならない…そういった気にかかる点があればぜひご相談ください。
さて、ここから先は少し学年が進んで、お子さんが中学受験を検討していたり、あるいは国語を苦手としていて何とかしてあげたい…というときにぜひやっていただきたいことです。それは、教科書や入試問題の文章を毎日5〜10分音読をすること。
ただ「読んでおきなさい」というのではなく、必ず大人の方が一緒に聞いて、読み飛ばしがないか、助詞や漢字の読みが間違っていないか確認して進めましょう。なぜなら、国語が苦手であったり、まだ勉強中である子どもはひとりで「正しく」読むことができません。正しく読む練習をしつつ、音読をすることで文章を集中して読む癖づけも叶います。
内容は、教科書程度でまとまった文章であれば、教科は国語でも社会でも理科でも構いません。目標は入試問題くらいの長さの文章を集中したまま読みきること。読むスピードは早くなくても大丈夫。内容が理解できるかどうか、問題が解けるかどうかはまずは問いません。国語が苦手なお子さんは文章を正しく読めなかったり、読むことだけで疲れてしまい、問題を解くにいたらないことが多いです。文章を読むことだけでも苦手意識をなくしてしまおう、あわよくば理科や社会の知識も頭に入るといいな…という気持ちでぜひ取り組んでみましょう。(M)
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