【保護者の方からの質問に答えます!】「勉強しなさい!」「今やろうと思ってたのに!」に疲れました…
家にいても勉強している様子がなくて、つい「勉強しなさい!」と言ってしまう…そんな経験、ありませんか?「家ではダラダラばかりで、勉強してるんだかしてないんだか…。見ているこっちもついイライラしてしまって…。こんなとき、どうすればいいんでしょうか?」
これ、いろんな保護者のかたからご相談いただく、とてもあるあるなお話なんです。学校から帰ってきて、ご飯を食べてそのあとはYouTubeを見たりゲームをしたりスマホをいじったりするばかりで、一向に宿題をやる気配がない…
しかし、そんな様子に業を煮やして「宿題やったの!?」「勉強は!?」なんて言おうものなら、「今やろうと思ってたのに!そう言われるとやる気なくなる!」と言われてしまうんですよね。こう言われてしまうとだったらさっさとやればいいのに…なんて、余計イライラして言い争いになってしまうことも…あるあるです。
この、「今やろうと思っていたのに!」というのは実は心理学としても説明されていて、自分の選択の自由が脅かされたときに、自由を回復しようとして説得者の意見と反発してしまう。
これは「心理的リアクタンス理論」と呼ばれる心理学の現象で、「やりなさい」と命令されることで、かえって反発心が生まれてしまう“ブーメラン効果”と言われています。
これを回避する、声かけのコツ3選!
- 毎日の勉強時間を一緒に決める
無理に押しつけるのではなく、お子さんと相談して「〇時から勉強しよう」と決めると、納得して動きやすくなります。 - 前向きな問いかけをする
「宿題、難しそう?」「今日はどの教科からやる予定?」など、“やること前提”の声かけが効果的です。 - 本人にタイミングを決めさせる
「宿題ある?」→「何時から始める?」といった流れで、やる気の主体を本人に渡しましょう。
「宿題やったの?」や「勉強しないの?」といった声がけだと、子どもが「どうせ勉強をしていないんだろう」と詰問されているように感じてしまい、反発しやすくなります。これを少し試してみて、それでもやっぱりお互いイライラしてしまう場合は、塾の自習スペースを薦めてみてください。
塾にいれば勉強するほかないですし、家でだらけて見えても、「今日は塾でしっかり頑張ったんだ」と思えるだけで、少し安心できますよね。