【中学受験をお考えの方】超進学校⇒医学部に進学した学生の中高一貫校生活の体験談
こんにちは、【受験指導の専門家】長野県佐久市の個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』の眞島です。
今回は、知り合いの医学部生に中高一貫校での生活や受験について、自身の経験から記事を書いてもらいました。彼は、首都圏の厳しい『お受験戦争』を勝ち抜き、超進学校から医学部に進学することが出来ました。長野県とは実情が違いますが、参考までにご覧ください。
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これを読んでる保護者の方は、中学受験に対してどのようなイメージを抱いているでしょうか?
中学受験を頑張って、中高一貫校に進学させることが出来たら、東大・京大・医学部を始めとした大学に行くことが出来る。
あるいは、学校の教育のレベルが高いから学校に任せていても将来は安心していられる。
周りの同級生のレベルが高いから、色々良い刺激が受けられる。
などなど、色々な考えを持っているでしょうか?
まず、僕自身は小学校四年生から SAPIX に通い、中学受験を成功させて日本でも特に有名な中高一貫校に進学しました。高校二年生から塾に入り、浪人生活を経て、現在は国立大学の医学部で医者を目指して日々医学を学んでいます。同級生には他の有名な中高一貫校出身の生徒、大学受験で全国一桁順位の抜群の成績を納めた友人も多いです。そのため、中高一貫校の実態・受験産業には外からも内からもかなり詳しいと自負しています。
今回の記事では、中高一貫校のメリット・デメリット、そして大学受験における塾の必要性について書いていくことにします。
第一章 中高一貫校について
(1) 中高一貫校に入るため
まず、中高一貫校に入るためには、小学校の早い段階から塾に通わせる必要性があります。塾といえば、SAPIX・日能研・四谷大塚・浜学園・希学園など(※首都圏の大手中学受験塾)多くの塾があると思いますが、どの塾でも多くの課題が毎週配られ、クラス分けテストなども多く、子供にとっては大きな負担となるでしょう。子供の送り迎えをしたり、土曜日・日曜日の特別授業のためにお弁当を作ったり、年間百万円近くの塾代がかかったりと保護者にとっても大きな負担となります。しかも中学受験は残酷なもので、大学受験は浪人をすれば何回でも同じ大学を受けることが可能ですが、中学受験は一発チャンスなのです。
これほど過酷な受験を乗り越えて、中高一貫校に入って得られるものは何なのでしょうか?
(2) 中高一貫校のメリット
まず、個人的体験になりますが、中高一貫校は素晴らしい場所でした。
小学生時代にはクラスで一番,二番の成績だったのですが、共に辛い中学受験を乗り越えた SAPIX の仲間達と同じ場所で過ごせるのは刺激的でした。また、他塾の本当に優秀な生徒も多くいて、ワクワクを覚えた記憶があります。SAPIX や日能研などの塾に通わせている保護者の方は、教育に熱心で、子供へのしつけなどもしっかりされている方が多かったと感じます。
多くの部活や課外活動が存在し、現在素晴らしい活躍をされている OB の方々の講演などもあります。同じ大学・同じ学部に進学する生徒も多く、一生に渡って付き合っていく素敵な友人に恵まれる確率も高いと思います。僕は本当に尊敬出来る医学部の超優秀な友人に出会うことが出来ました。子供にとっては、中高一貫校は知的好奇心が満たせる場所になり、保護者にとっては子供が大きく成長することが可能な場所に子供を預けることが出来ることになります。
しかし大きなデメリットが存在するのも、また事実になります。それを解説していくことにします。
(3) 中高一貫校のデメリット
中学受験が終わってしまうと、子供は大きな解放感を手にします。僕自身そうでした(笑)。同級生の中には、中学受験で抜群の成績を収めたので、大学受験も同じように抜群の成績を収めることが出来るだろうと考えている人も多かったです。彼らの大学受験の成績は悲惨でした。
また、学校側も受験勉強に重きを置かない授業も多いです。現代文で大学受験には到底出ないような難解な小説を読まされたり、数学では大学範囲まで踏み込んだ授業をしていたりする高校もあります。自分の場合、特に困ったのが英語です。これについては次章で書くことにします。
要するに、学校側は自分達が教えたい内容を教えていることが多い上に、一流の進学校とはいえ、高校課程の全範囲が修了するのは高校二年生の終わりや、高校三年生の夏ぐらいになると思います。
勿論、中学に入学してからも普段の定期テスト対策を真面目に行って、常日頃から復習をしている本当に真面目な生徒は夏休みからでも受験には余裕で間に合うと思いますが、中学受験という過去の栄光に縋って慢心している多くの生徒は悲惨な結果が見えているでしょう。
ここで議論になるのが大学受験の性質、そして大学受験でも成功を収めるために塾に入れるべきかどうかになります。
第二章 大学受験と塾について
(1) 大学受験の性質
中学受験と大学受験で大きく異なるのは、英語の存在です。文系を選ぶにしても、理系を選ぶにしても避けられないのが英語になります。中学受験は本人の算数や国語などのセンスで乗り切れる要素は強く、大学受験でも確かに数学のセンスが抜群の生徒はいます。
しかし、英語だけはセンスなどは関係なく、実際に勉強した時間・英語に触れた時間が長ければ長いほど成績が高い傾向があります。また、数学などと比べて、英語は得点が安定しやすい科目とされていて英語の成績が良いほど、合格可能性を上げることが出来ます。
(2) 塾の必要性は?
大学受験は、英語を始めとして努力次第で何とかなる要素が強いです。数学・現代文はセンスの要素はありますが、英語・理科・社会・古典などはしっかり基本を抑え、典型問題をマスターしているかが大事になります。しかも塾によりますが、進度が恐ろしく速い塾も存在し、高校一年生の段階で高校範囲が全て終わっている塾もあります。学校の授業だけでは、塾に対して演習量で太刀打ち出来ません。実際に、僕の周りでは中学受験で失敗した生徒が、中学一年生から塾に通い、大学受験では大成功して東大に進学していました。
第一章で述べた様に、学校の授業はムダが多く、受験だけで考えれば塾がペースメイキングをしてくれて、合格に必要十分な教材を提供してくれるのは効率が良く、コスパ良く合格することが出来ます。塾の先生は受験のプロで、答案を何千枚も添削してきた実績があるので、添削も丁寧で細かいです。塾に通うことで学校の定期テストも難なくこなし、余った時間は部活・課外活動・自分の趣味などに使うことが出来ます。結局、子供にとっても親にとっても楽なのです。
進学校に行くメリットとして、このような塾の存在や、どのように勉強していけば良いかなどの情報が手に入れやすくなるということもあります。実際に中学受験の合格発表の会場では多くの塾がビラを配っているのが見られます。
第三章 まとめ
以上では、中学受験・大学受験の性質、中高一貫校のメリット・デメリット、そして塾の必要性について書いてきました。結局、塾が必要なのかよ。あるいは、中高一貫校に入れても塾に行くなら、中学受験は関係ないじゃん。などと思う方がいるかもしれません。しかし、それは間違っていると思います。
中高一貫校は子供の可能性を育てる場所で、優秀な同級生と過ごすことが出来ます。しかし、人生のゴールは中学受験でもなく、勿論大学受験でもありませんが、日本では大学受験が人生の選択に大きな影響を与えます。そのため、大学受験で自分の行きたい大学を選ぶことが出来るように、子供を塾に通わせることは大事だと言えます。ここで英語を真面目にやっておけば、将来において留学をする場合にも役に立ちますし、保護者も子供の成績が良ければ安心するでしょう。中学受験を終えたばかりの子供は
まだ自分で自分を律することが難しいと思います。そのため、子供の自主性・好奇心を尊重しつつ、それと同時に保護者が将来における子供の選択肢を保証するために塾に預けてしっかり勉強をさせることは、子供にとっても保護者にとっても有意義な結果に結びつくでしょう。
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』
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