(佐久市周辺にお住まいの方で)佐久長聖中学校受験を考えている方が最初に知っておかなければいけないこと
こんにちは!佐久市の個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』の眞島です。
当教室は小学生(一部年中さん)から大学受験生まで通っていただいているのですが、最近小学生の保護者から中学受験の相談を受けることが多くなりました。
そこで、佐久市周辺(佐久市・小諸市・御代田町・軽井沢町・佐久穂町)にお住まいの方で中学受験を考えている方に、当教室から徒歩10分くらいの距離にある私立佐久長聖中学校について、受験をするなら最初に知っておくと「ためになる」情報をお伝えしたいと思います。
当教室は、開校以来佐久長聖中学校受験合格率100%を10年継続中です。その辺の受験テクニックも合わせてご紹介させていただきます。
佐久長聖中学校の特徴
学校の理念など網羅的な情報は佐久長聖中学高等学校のHPで確認することができますので、ここでは保護者が知りたいと思う(私が良く質問を受ける)情報に絞って簡単にご紹介します。
入るのは難しい?偏差値・倍率は?
首都圏模試センターの資料によると、偏差値は59~61と出ています。しかし、これは東京大阪入試受験者向けの情報です。※東京大阪入試では実質倍率1.1~1.2倍
本校入試に関しては、不合格者が第1回本校入試で10数名、第2回で数名程度ですので、比較的入りやすい学校と言えます。
どんな生徒がいるの?
生徒は入試を突破して入学しているので、ある程度の学力を持った生徒が在籍しています。しかし、勉強ばかりではなく、それぞれ特色を持った生徒が多くいる印象です。聞いた話ですが、PCを使って音楽やYouTube活動をしている生徒もいます。また、学校が力を入れている強化部には、その競技で県上位以上のレベルの生徒が在籍しています。
医学部を目指している生徒が多いのも公立の中学校にはない特徴です。
学校(授業)の雰囲気は?
授業の進度は早いです。特に数学は早く、中学2年生の段階で数Ⅱの三角関数を学習している年もあり、驚かされました。その分高校進学までに数Ⅰ範囲はおよそ2周しているので、授業についていくことができる生徒はかなり力をつけていると思います。TM(おそらく東大医学部進学コース)と呼ばれる上位クラスがあり、そのクラスではかなりレベルの高い(マニアックな)授業を行っています。その反面、勉強についていけなくなる生徒も多い印象です。中学の最初で苦手意識を持ってしまうと、その後の挽回は難しく、3年間苦しむことになるので、保護者の方でも入学後の成績推移を確認することを怠らないことが大切です。
勉強以外でも、行事が盛んです。文化祭ではほとんどの活動を生徒主導で自主的に行います。また、コロナ前は海外ホームステイなど国際交流も盛んに行われていました。
部活動は陸上や女子バスケ・野球など全国レベルのものが多く、盛んな印象です。
寮生活は?
今回は佐久周辺にお住まいの方を対象にしていますので、あまり詳しく紹介しませんが、佐久長聖中学校の特徴の一つに『寮生活』があります。当教室から合格した地元の生徒でも2人に1人は最初の何年間かは寮生活を選択している印象です。親元を離れて集団生活をするので、小学校から知っている塾生を見た印象では、精神面の成長が見込めるので、志願者にはおすすめしています。しかし、中学2・3年生の途中から当塾に入塾してくる生徒の多くは、寮生活で遊んでしまって成績を落としたという話を聞くので、塾にも通わせず保護者が勉強を毎日をしっかり見ているいるご家庭の場合、同レベルの管理を期待するのは厳しいような気がします(これは完全に私見です)。
進路は?
国公立大学(東大京大にも数名)や早慶MARCHなどの上位私立大合格実績があります。医学部にも毎年合格者を出していますので、佐久市周辺にお住まいの方で医学部受験を考えているのであれば佐久長聖中学はおすすめです。
入試制度
佐久長聖中学校の入試の流れについて簡単に説明すると、
第1回本校入試(11月)・東京大阪入試①②(1月上旬)・第2回本校入試(1月下旬)となります。
佐久市周辺にお住まいの方は、本校入試を受験される方がほとんどです。
※東京大阪入試は、首都圏の上位私立中学を受験する生徒が練習として受験する目的が多いので、試験問題はかなり難しく作られています。そのため、長野県にお住まいに方は受験する必要はありません。
次に入試科目・入試範囲・合格最低点についてそれぞれご説明します。
入試科目
入試科目は、国語算数理科社会の4教科型が基本です。国語算数が各50分・100点、理科社会が合わせて60分・各75点の4教科350点満点で試験されます。
しかし、2023年度(令和5年)入試より本校入試に限って3教科(国語・算数・理科)型も選択できるようになりました。
入試範囲
第1回本校入試は6年生11月まで、第2回本校入試は6年生12月まで学習する内容です。(東京大阪入試は小学校全範囲と応用問題です。)
理科社会は小学校4年生からの内容を学習しましょう。本校入試に関しては、基本的に教科書レベルの対策で大丈夫です。
合格難易度
上記で書きましたが、長野県のほとんどの方が受験する本校入試に関しては比較的入りやすい入試です。合格最低点は、第2回本校入試でおよそ140点程度(350点満点)ですので、基本問題をしっかり解くことができれば合格は難しくないでしょう。
佐久長聖中学校には、入試での成績優秀者に対して、ABCの特待生制度を設けています。
対象となるテストは第1回本校入試と東京大阪入試です。基準は東京大阪入試で、A特待:上位10%、B特待:20%、C特待:30%です。本校入試は得点によりそれぞれ設定されています。
受験対策
基本的な中学受験対策をしていればほぼ間違いなく合格できます。本校入試合格だけを考えればそこまでの対策は必要ではありませんが、上位の生徒のほとんどは基本的な中学受験勉強を習得していますので、当塾では特待生合格を視野に入れて準備することをおすすめしています。
中学受験勉強とは?
国語は「小説・随筆」「説明文」の読解、「漢字・語句」「国文法」の知識問題対策を行います。特に、読解問題は教科書以外の長文を早く正確に読む訓練が必要です。最初のころはほとんど読めないという児童もいますが、練習を繰り返すことで必ず読めるようになりますので、焦らずじっくり進めましょう。そうすれば受験勉強前と見違えるほどの読解力をつけることができます。(中学受験の最大の成果を、小学生のうちに基礎読解力をつけたことと答える生徒もいるほどです。)
算数は、基礎計算力が必須です。基礎計算力とは、言い方を変えると計算でまちがえないことです。分数小数などの計算ができることは当たり前で、それを早く正確にできるようにする訓練が必要です。
文章題では、「ツルカメ算」などの「特殊算」と呼ばれるものにチャレンジすることをおすすめします。特殊算を機械的に詰め込むことへの批判もありますが、特殊算では中学校や高校で習う内容を方程式などを使わずに解く力が求められます。公式として覚えることに意義を感じませんが、この考え方を身に付けることはその後の高度なレベルの問題を解く際の土台になります。
理科社会は、小学4年生の基礎内容から学習し、その後応用問題、過去問題と学習します。理社の注意点としては、学校の授業で扱わないような用語も多く出ますので、参考書の本文の説明だけではなく、資料集やインターネットなどで情報を補うことが大切です。
当塾では、過去10年分以上の入試問題を行いますので、傾向把握はもちろん多くの受験生が本番で緊張することなく自信をもって試験に臨んでいます。
小学6年生からでも間に合う?
中学受験勉強について詳しく書きましたが、これは小4・5年生くらいから準備する児童に求めるものです。当塾には、小6の夏以降でも佐久長聖中学志願者が通塾するケースがありますが、その際には合格から逆算した準備を行います(今のところ合格率100%です)。例えば、算数は計算→文章題→図形・比例→規則性問題の順に仕上げていきます。この時の注意点は、間に合わないからと焦りまんべんなくこなすことだけは避けた方が良いです。少しずつできることを増やす方が合格最低点を取るためには必要です。理社が苦手な場合には、例えば社会なら地理か歴史のどちらかに絞って計画を立てます。
このようにして、当塾でも各教科半分正解を目指した学習計画を立てることもありますので、どの児童も受験したいと思ったらいつでも準備次第で合格は可能です。
まとめ
佐久長聖中学校についてご紹介しましたが、首都圏のように多くの選択肢があるわけではありませんので、佐久市周辺で自分の子どもに特色のある教育を受けさせたいのであれば、現状佐久長聖中学校1択でしょう。(※もう少し足を伸ばせば県立の屋代付属中学や群馬県の新島学園中学もあります。)
合格だけを考えるのであれば、最低限の受験対策だけで十分です。しかし、佐久長聖中学校受験を希望される児童・保護者の多くは高い目標を持っていると思いますので、その実現のためには中学受験の勉強を通して知識だけでなく効率の良い勉強の仕方や習慣を身に付けることが何より大切です。
当塾には佐久長聖中学受験における10年の経験と実績があります。また、私自身は首都圏の教室で難関中学受験指導を10年以上経験してきました。
様々な私立中生のその後も見てきましたので、受験対策はもちろん受験するかどうかで悩まれている保護者の方はいつでもご相談ください。
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