【理科の豆知識】織姫が送ったLINEが彦星に届くにはどのくらいかかるの?【七夕のおはなし】
7月7日は七夕ですね。七夕といえば、織姫と彦星です。皆さんは、この星の正式名称を覚えていますか?
織姫星はこと座の中にあるベガという星で、彦星はわし座にあるアルタイルという星です。このベガとアルタイルともう一つ、はくちょう座のデネブという星を結ぶと、夏の大三角といわれる形になります。
七夕のころ、夜の9時くらいに東の空を見上げると織姫と彦星、そして運が良ければ天の川が観られると思います。運が良ければ、というのは、日本ではこの時期梅雨ということもあり、なかなかすっきりとした夜空が観れず、また、街灯の明るい地域などはとくに、このうっすらとした星の連なりが観ずらいのです。
さて、この織姫星と彦星は伝説のうえでは年に一度会えることになっています。ところが、両者とも接近するような軌道はなく、星間も15光年ほど離れています。
そのため、織姫と彦星は宇宙で最も速いとされる光通信を使っても、片道15年のメッセージしか送れないのです。往復となると30年。浦島太郎もそこそこ驚くレベルだと思います。
余談ですが、地球の自転軸が2万5800年の周期で少しずつずれているのはご存じでしょうか。そのため、現在自転軸の中心とされている北極星もしだいに天の北極からは離れていくようになります。そして、1万3000年ほど後にはこと座のベガ、つまり織姫が天の北極に近い星となるので、そのころの北極星はベガになっているだろうと言われています。織姫の周りをくるくる回る彦星、少し面白そうですよね。(M)
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