【夏休みの読書感想文にも】岩波ジュニア文庫 伊波園子『ひめゆりの沖縄戦』【沖縄本土復帰50周年】
今年は沖縄の本土復帰50周年ということで、NHKの朝の連続テレビ小説『ちむちむどんどん』も沖縄が舞台のお話ですね。
いまから80年近くまえ、第二次世界大戦という大きな戦争がありました。
日本では唯一、沖縄で地上戦がおこなわれ、軍隊のみならず多くの人々がその戦禍に巻きこまれます。その期間は実に5ヶ月間。4月1日の米軍上陸から2ヶ月にも及ぶ主力攻防戦、そして9月になるまで降伏調印がなされず長引く戦禍に、16万人もの多くの命が失われました。
14歳以上の男子中学生や15歳以上の女子学生は学徒動員として戦場に組みこまれます。なかでも「ひめゆり学徒隊」は陸軍病院へ看護要員として動員され、そのほとんどが戦争で亡くなりました。
この本は、そのなかで銃弾を足に受けて重傷を負いながらも、辛くも生き延びることができた伊波園子さんというかたが書かれている、ひめゆり学徒隊の体験記です。つらい内容がたくさん書いてあるので、苦手なお子さんもいることからどうしても、とお薦めすることはしないのですが、10代の少女たちが戦争のなかでどのように生きたのか、ぜひ同じ10代のこの時期に読んでもらいたい一冊です。(M)
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