【保育園・幼稚園のお子さんをお持ちのかたにおススメ】『小学校入学前にことばの力をつける魔法の本棚』
麻布学園国語科教諭の中島克治先生の著書、『小学生のための読解力をつける魔法の本棚』のシリーズで、やがてくる小学校入学という子どもの自立への大きなステージへ向けて、親としてどのように我が子に接したらいいのかが書かれた本です。
10年ちかく前に書かれているからか、「お母さんは〜しましょう」となっている部分も多いのですが、もちろんお父さんでも実践できることばかり。
よく、読解力を育てる上では10歳までの読み聞かせの量と質が大切だ、というのが塾業界や読書教育業界での通説として言われています。司書教諭になるための授業でも同じようなことを繰り返し聞きました。
そしてこの本には、ブックリストのほかそのための絵本選びであったり子どものタイプ別読書アプローチ方法など、今の子どもとの時間を楽しみながら言葉の力を伸ばしていくヒントが載っているので、読み聞かせの量も質もある程度カバーできてしまいます。
著者は「ことばの力をつける目的が学習だけにあるのではない」としながらも、「学校の授業はただ聞いているだけでは身につきません。教わったことを理解し、自分なりに考えてノートに書くことでようやく定着します。考える力が身についていなければ、自分の言葉で表すことができないので、勉強で苦労することが次第に増えてきます。習ったことを子どもなりに言いかえたり、かみ砕いたりする力は勉強には欠かせません。」としていて、国語に限らず他の教科や、日常のあらゆるところで活躍することばの力、そのために掲載されているすべてを実践するのは大変ですが、まずは読み聞かせから始めてみませんか。(M)
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