講師のおススメ本 山下柚実『年中行事を五感で味わう』
明けましておめでとうございます。個太郎塾佐久平教室の渡辺です。
一年の計は元旦にあり。皆さんはどんな一年にしたいですか?
私は、買ったまま読んでいない本…いわゆる『積ん読』をちょっとずつ消化していきたいと思っています。ちょっと気合の要る本なんかはせめて、節分までに1冊くらいは…
さて、一年の計画を立てるのにうってつけな1月。この「一年」の流れを想像するときや、カレンダーとにらめっこをするとき、節分やひな祭り、端午の節句、七夕…といった年中行事がよく目に入ってきます。
年中行事って知ってる?
みなさんは年中行事についてどんなイメージを持っていますか。
何となく毎年やっていることでしょうか。ちょっとワクワクする日でしょうか。それとも、時代が違うから興味がない…だったりするでしょうか…
もともとは宮中の公事のことを指していた年中行事ですが、今は民間のお祭りや行事を指す言葉としても使われるようになりました。そして、そのお祭りは四季がうつろう日本だからこそ定着したものも多く、年中行事を楽しむことが一年を楽しむことや、日本の風土・気候への理解に繋がればいいな、と思います。
そこで本日ご紹介するのが、山下柚実著『年中行事を五感で味わう』,2009,岩波ジュニア新書 です。また岩波ジュニア新書?と言われるかもしれませんが、また岩波ジュニア新書です。
年中行事の本なので、小難しく昔のことが書いてあるのかと思えばそうではなく、山下さんが実際に参加したり見学した年中行事をまるでガイドブックのように紹介しています。もちろん、年中行事の由来や小噺なども書かれていますが、エッセイ形式なので読みやすいです。
オススメの理由その2 随筆読解にちょうどいい
そしてこの本の何がオススメかというと、内容もさることながら(内容は本当に面白いのでぜひ読んでほしいです)、中学生〜高校2年生くらいまでの随筆読解のレベルとしてちょうどいい文章なんです。ふりがながないので、わからない漢字があればぜひ辞書を引いて覚えてしまいましょう。
「本はよく読んでいるのに国語の成績が振るわない…」という場合、「読解の方法を知らない」場合もありますが、読む本が好みに偏っていることが多いです。そこに、いろんな本を読みましょう、といきなり言われても何を読んでいいのかわからないですよね。
本著のなかには、「五感で味わう」の通り、たくさんの五感を刺激する表現が散りばめられています。まずはこの一冊から、たくさんの表現に触れて情景を掴む練習をしてみましょう。
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』
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