【思考力・読解力・伝える力をつけたい方に】ダイアロジック・リーディング【ただ読み聞かせるだけではもったいない!】
こんにちは。個太郎塾佐久平教室の渡辺です。
突然ですが、皆さんはお子さんに「読み聞かせ」はされていますか。
それでは、思考力・読解力・伝える力を養成するのに効果的な「ダイアロジック・リーディング」についてはご存知でしょうか?
今回は、小さなお子様がいる保護者の方に、ちょっと変わった「読み聞かせ」方法をご紹介します。音読にも使える方法ですので、お子様の読解力附則にお悩みの小中学生保護者も是非ご一読ください。
アメリカの読み聞かせ方法!「ダイアロジック・リーディング」とは
ダイアロジック・リーディングとは、アメリカの研究者が提唱している読み聞かせの方法なのですが、これを意識することで、現代の子どもたちに求められている「思考力」「読解力」「伝える力」を伸ばすことができるというのです。
読み聞かせというと、一般的には、親が本を開いて読んで聞かせ、こどもは開かれたページをじっと見つめる…そんな光景が見られます。これは幼稚園・保育園でも似ていると思います。口をはさむ子どもに対しては「静かに聞こうね」と注意されることもしばしばです。
ところが、このダイアロジック・リーディングでは、本を読む際の質問ややりとりを重視します。
「あなたはどう思う?」「どうして?」と問いかけられながら読み進めることで、文章を読むときに「考えながら読む」クセがついていくのだそうです。そして、自分の考えを言葉にしていくことで、「伝える力」の発達につながるのだといいます。
日常的に「考えること」「伝えること」の訓練をしていくのです。これは、一方的に読んで聞かされるだけの読み聞かせではなかなか成長しない部分だと思います。
もちろん、どちらの方法が優れている、というものではないのですが、現代の学校教育で求められる「生きる力」には、知識だけでなく「思考力」「判断力」「表現力」や「学びに向かう力」などが求められており、それは教科書や入試問題にも如実にあらわれています。
毎回でなくてもいいので、すでに読み聞かせの習慣があるのであればぜひ試してみましょう。
読み聞かせをしている/小さいころは熱心にしていたのに、どうも国語が得意ではなさそうだ、という場合も、お子さんの音読の宿題などに合わせて実践してみるといいかもしれません。
ダイアロジック・リーディングの方法
ダイアロジック・リーディングの基本のやりとりは4種類。PEERと呼ばれています。
Prompt;促進
本について何かを発言するように「促進する」
→質問したり、発話を促す
Evaluate;評価
子どもの発言に対して「評価する」(否定はNG)
相槌をうつ、褒める
Expand;拡張
子どもの発言を「拡張する」
リフレーズする、情報を足す、質問を重ねる、話題を広げる
Repeat;反復
子どもの理解を促進するために「反復する」
大事な単語を繰り返す、話を要約する
初見の本は一度通しで読み、2回目以降は1ページごとにこのPEERシーケンスの方法で対話をすることが推奨されていますが、絶対にやらなければならない、と思わずに、お子さんのペースに合わせて少しづつ実践してみましょう。
今回の参考図書はこちら。質問の実例などもたくさん載っているので、興味のあるかたはぜひご覧ください。
加藤映子『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』
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