【中学3年生必見】8月の総合テスト数学で気をつけることは?
こんにちは、【受験指導の専門家】個太郎塾佐久平教室の眞島です。
私がこの記事を書いているのは8月のまだ夏休み中ですが、休み明けには中学3年生にとって初めての総合テストがあります。この総合テストは、受験校を決める際に最も重視される資料となります。
ですので、具体的に志望校が決まっている生徒にとっては、総合テストで高得点をとることは受験を成功させるための最重要事項となります。
ですが、この8月のテストで「5教科で100点下がった」という方や「ある教科で1桁の点数を取った」ということで入塾を検討される方が、毎年この時期多くいます。
そこで、今回は特に点数の低下が激しい数学についてお話します。
総合テスト数学で失敗する最大の原因は?
それではなぜこのようなことになるのでしょうか?
当教室の生徒に質問した時に最も多い回答は、計算問題などの「ケアレスミス」が原因ではないかということでした。
もちろんそれも大きいですが、私が考える最も大きな原因は「時間配分の失敗」です。
「途中の大問3に執着して、大問4をまるまる解けなかった」「時間が短くてあせってしまった」・・・。理由は色々ですが、ほとんどの生徒がこの失敗を経験します。中には、自分の力を発揮できずに厳しい点数をとってしまい、自信を失う生徒もいます。
時間配分で失敗しないための方法とは?
それでは、当教室で生徒に伝えている対策についてここでご説明します。生徒の状況や目標点でも変わりますが、これを読んでいるみなさんにも以下のどれかの方法は使えるのではないでしょうか?
- 問題を解く順番を変える(問4を先にやる)
- 各大問①②のみ解く
- 大問3の関数を捨てる
- 設問の関連性を利用する
それでは一つ一つ見ていきましょう。
問題を解く順番を変える
「得意な問題は必ず解く」ことがテストで高得点を取る秘訣です。そのためには、
- どこで何が出題されるのか傾向をつかむこと
- 自分がどこで得点できるのか
この二つを知ることが大事です。
この二つを知っていれば、ただ順番通りにやるのではなく、たとえば大問1のあとに問4を先にやるなどの工夫をすることができます。そして「時間が足りなくて、できる問題を解くことができなかった」という失敗を回避することができます。
各大問の①②のみ解く
特に目立った苦手も得意もない生徒の場合、それぞれの大問の最後の問題を捨てる(飛ばす)のも、安定的に高得点を取るために効果的です。各大問の一番最後の問題は、大抵難問です。解けるかどうかわからない問題に時間をかけるのはもったいないです。このような問題は100点を狙う生徒に任せて、他の問題を解くことに時間を使うことを考えましょう。もちろん、得意な問題を飛ばしてはいけません!そのために、「どこで何が出題されるのか傾向をつかむ」ための過去問研究は絶対に必要です。
大問3の関数を捨てる
次に平均点+20点くらいを狙う生徒であれば、思いきって大問3の「関数」を捨てるのも手かもしれません。
8月の時点では、大問3の関数問題は最も中学3年生を悩ませる問題です。ここでの配点は20点前後ですので、それ以外に時間をかけて80点を目標に取り組む作戦です。
もちろん日々の学習では関数の勉強をしっかりやり、最終的に入試では得点できるようにしましょう。
設問の関連性を利用する
数学は、大問1を除いて各大問の下にある小問には必ず関連性があります。問題作成者は①で考えたことを利用して②を解き、さらに複雑な③を解くというように作ります。
ですので、それぞれの問題を別々に切り離して考えることは問題作成者の意図に反することです。厳しい言い方をすれば、無駄な時間を使っていると言えます。ですからその「問題作成者の意図」を利用して解くことで時間ロスを無くしましょう。さらには、①が解けなくても②③を解くこともできるのです。
その他、気をつけること
時間配分の他に気をつけることを2つご説明します。
「○○は難しい」の先入観をなくしましょう。
数学が苦手な生徒に多いのは、「○○は難しいからやらない」と最初からあきらめることです。「証明問題は難しい」「長い問題=難しい」のかんちがいをなくしましょう。特に、証明問題に関しては中32学期の後半で「相似」を学習するまでは「合同」の証明ですので、実は5割以上の生徒が得点できる簡単な問題なのです。ですので、普段60点以上取れている生徒なら大問4は必ず解きたい問題です。
また、今回の総合テスト対策には直接関係ありませんが、数学が苦手な生徒に多いこのようなかんちがいの代表的なものは「分数・小数は難しい」です。これは当教室に来て頂ければおそらくすぐに克服可能です。しかし、そんなかん違いにいつまでも悩まされ、とても損をしている生徒がたくさんいるのです。
「問題作成者の意図」を利用する
上で挙げた「問題作成者の意図」を利用したテクニックを、ここでご紹介します。教室の対策授業で実際にあった生徒の具体例で説明します。
【2019年浅間中学8月総合テスト大問4図形問題】でのことです。
大問4の問題構成は
①証明 ②角度 ③条件を変えた時に当てはまるもの(4択) でした。
その生徒は、①の証明を書ききることができました。しかし、その生徒は②③は難しそうということで解けなかったのです。しかし、この問題の作成者の意図は、「2つの図形の合同を利用すること」でした。ですので、たとえ証明を書ききれなかった生徒でも2つの図形が合同であることを利用すれば、②の角度も③も簡単に解くことができるのです。
これは実際の問題を解いて実感して身に付けていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。とにかく総合テストで失敗しない、そして自分の実力を発揮するための一番の方法は、学校ごとの過去問を解くことです。
過去問をやる手順
その際の手順ですが、このようなやり方をおすすめします。
① 制限時間あり(リラックスできる家でやる場合には、できれば時間を少し短くしましょう)
② 制限時間なし(時間制限なしで解ける問題を把握する)
③ ①②を参考にして、力を発揮して最高の得点をとるための最適な順番を考える
ここで大事なことは、③の解く順番を考えることです。そして、現時点では「捨てる」問題や逆に時間をかけてでも解く問題に分けることです。
困ったときは塾を利用しましょう
とはいっても、「過去問を手に入れることができない」「どの順番でやればよいのか判断できない」という場合は、塾の利用をおすすめします。当教室でも、テスト直前には学校ごとの過去問演習で対策を立てています。日々の弱点克服による実力アップはもちろんですが、直前期にはその生徒の現時点での実力を見極め最高得点をとるための作戦を考えます。
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