文章題を解くコツ- 抜き出し問題-
現代文でよく見る問題形式のひとつに、「○○文字で抜き出しなさい。」というものがありますよね。その時の「気持ち」や「行動の理由」などを聞かれる時に使われる形式です。
この形式は自分で考えて書く問題と違い、答えは文章の中に書いてあることが特徴です。文章をそのまま書けば正解になるため、点をしっかり稼げる問題になりますね。
突然ですが、ここで質問です。
こうした抜き出し問題が出た際、どこを読んで答えを出していますか?
「問題で聞かれた文がある段落を読んでいる」という方、結構多いのではないでしょうか?
僕が教えていた生徒さんの中にもこのやり方をしていた方は結構いました。理由を聞いてみると、「これまでやってきた問題では、聞かれた段落に答えがあることが多いから」とのこと。分かります、確かに多いですよね。ですが、学年が上がっていくにつれて、それだけでは対処できない問題も増えてきます。その場合、一段落だけでは足りないんです。
「聞かれた文がある段落+1つ前の段落も読む」という生徒さんもいらっしゃいました。
理由としては、「1つ前の段落にヒントがあると思った」とのこと。鋭いです。1つ前の段落にヒントや答えを置いている文章はかなり多いので、これで解ける問題もグンと増やせます。しかし、まだです。まだこれでは足りなかったり、確信が持てない答えしか出せない問題もあるんです。
確実に点を取りに行くなら、聞かれた文がある段落+前後一段落の合計3段落を読んでください。
これにはしっかりとした理由があります。実は、聞かれた文がある段落+その一つ前の段落で答えが分からない文章では、一つ後の段落で答えを言っていることがあるんです。会話文などが典型例ですが、後になって「あの時は○○だった」のように回想として振り返っていたりする場合ですね。この場合、その答えと思われる部分が文字数的に合えば、十中八九それで正解です。
3段落を読むことになるため、時間は少し多くかかってしまいます。ですが、その分確実に点を取れるようになるので、時間をかける価値はあると思いますよ! (S)
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