「日本語が話せているから国語は大丈夫」は本当?日本語と国語の違いとは・・・
こんにちは。個太郎塾佐久平教室の渡辺です。
夏休みも終わり、いよいよ2学期ですね。中学校3年生であればそろそろ総合テストが始まります。皆さん、夏休みの勉強はバッチリでしょうか?
ところで、得意教科・不得意教科の話になると、「日本人だから国語はできる」「日本語で書いているから国語は大丈夫」という生徒さんが多いです。しかし、蓋を開けてみると、他の教科に対して勉強をしなくても同じ程度をキープできているものの平均点程度の点数であったり、総合テストや模試になると途端に点数が落ちてしまうことも。
本当に、「日本人」なら「国語は得意」なのでしょうか?
「国語」と「日本語」のちがい
そもそも「国語」というのは「国民の言語」という意味で、その国に住んでいる人たちが通常使っている言語、ということになります。対して「日本語」というのは、英語や中国語、フランス語といった、外国語と並ぶひとつの言語として日本に住む人たちの言葉を表現する言葉です。
さて、冒頭の生徒さんのようなお子さんが話しているのはもちろん「日本語」なのですが、彼らが勉強している「国語」とはどのような違いがあるのでしょうか。
日本語の勉強って?
たとえば日本語学校で日本語の勉強をしていた、という場合、その人は日本人ではない場合が多いと思います。つまり、日本語を母国語としていない外国人が、外国語として日本語を学びます。
このとき学習する「日本語」の内容としては、日本で生活する上で円滑にコミュニケーションをとることができるように、一般的な社会生活で使う言葉や文章であったり会話文が中心となります。
中学生くらいの生徒さんであれば、語彙の難易こそあれど、このあたりの「日本語」はある程度「大丈夫」と感じると思います。
しかし、これは「日本語」の勉強のうえであって「国語」の勉強ではないのです。
国語の勉強とは・・・?
「国語」は教養的・人格形成的な意味合いが強く、小説や詩歌、古文に漢文といった日本人としての素養が多く含まれます。「日本語」の技術がある程度身についているのは大前提なのです。
つまり、言葉や文が読めること・理解できることを前提に、さまざまな日本語の文章に触れて、表現や内容について学習していくこと。それを通して人として成長してもらうことが国語のねらいです。(だいぶ大まかに言っています)
さて、ここまで読んだところで、もう一度考えてみましょう。
「日本人だから国語は勉強しなくて本当に大丈夫?」
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