毎日の音読、どう向き合う?|お子さまの“読む力”を伸ばす習慣づくり
~音読が持つ大切な力についてご存じですか?~
小学校に入学されると、毎日の宿題の中に「音読」が加わりますね。「きちんと読めているかしら?」「毎回のサインもちょっと面倒…」と、つい感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
ですがこの音読、実はお子さまの「読む力」=学びの土台を育ててくれる大切な練習なのです。読み間違いが多かったり、なかなかスムーズに読めなかったりすると、ご心配になることもあるかもしれませんが、そういった“読む練習”こそが、将来の学力に大きく関わってきます。
国語という教科は、単に日本語を覚えるものではなく、「文章を正確に読み取る力」を養う教科です。この力が身についているお子さまは、他の教科の説明文や問題文の内容もよく理解でき、全体の学力アップにもつながっていきます。一方で、算数が得意でも国語が苦手という場合、文章題でつまずいてしまう…というお声もよく伺います。
音読で気をつけて見てあげたいポイント
- 句読点でしっかりと区切れているか
- 行を飛ばさずに、順序正しく読めているか
- 「てにをは」などの助詞を正しく読めているか
- 言葉のまとまり(文節や単語)で自然に読めているか
- 意味が分からない言葉がないか
文章の意味をしっかりと読み取るには、まず「正しく読むこと」が欠かせません。音読はその力を養う、いわば“目のトレーニング”でもあります。
もし、ひらがなや漢字の読み方自体に不安があるようでしたら、まずはそこから丁寧に取り組んであげてくださいね。
「国語が苦手かも…」と感じたときには
中学年以降になると、「国語が苦手で…」「中学受験を考えていて、少し心配で…」というご相談も増えてまいります。そういったときには、教科書や長めの文章を毎日5~10分、音読する習慣がおすすめです。
このときに大切なのは、保護者がそばで一緒に聞いてあげることです。ただ「読んでおいてね」と任せるのではなく、間違いに気づいてあげたり、「今の読み方、上手だったね」と声をかけてあげたりすることで、正しい読み方が自然と身についていきます。
読む内容は国語の教科書はもちろん、理科や社会などでも構いません。大切なのは、「集中して読みきる経験」を積むことです。最初はゆっくりでも大丈夫です。読む力がつくことで、お子さまの「わかる!」「できた!」という実感も増えていきます。
🎥 音読の取り組み方については、こちらの動画でもご紹介しています
https://youtu.be/hPtmLnDGFg0