文章読解、読んでから解く?解きながら読む?②
前回は、よくある国語の読解問題について、読んでから解くべきか解きながら読べきか…、実はその両方ともにそれぞれデメリットがある、というお話をしました。では、本当はどのように解くのがいいのか、というお話です。
今日は早速本題です。国語の点数が伸び悩んでいる生徒さんは、今から書く順序通りに読解をしてみてください。「別に国語の点数は困ってないし…」という生徒さんには無理には勧めませんが、その点数が総合テスト9割未満ならやりましょう。
①文章のタイトル・出典を確認する(文章の終わりによく書かれている)
②問題文に目を通しながら、登場人物・よく出てくる語句や言い回し・選択問題の文章の違いをチェックする
③文章を通しで読みながら、②でチェックした言葉が出てきたら線を引いたり丸で囲むなどしていく
④③で印をつけた部分を中心に問題を解いていく
大きく分けると以上の4つの順番で読解問題にあたります。解き方やコツについては細かく書いていくと長くなってしまうので、それはまた後日。
まず、①についてですが、これは文章を読む前の心構えを意識に刷り込むためです。胡散臭いですか、確かに…ではなくて、この文章のタイトル部分や出典部分はいわば筆者の考えであったり、文章のテーマそのものが書かれていることが多いので、それを意識するだけでも、これから先の読解で頭に入ってくる内容が変わってきます。どのようなところが文章の肝なのか、頭の隅に置いておきましょう。
次に、②。いきなり文章を読むタイプの生徒さんは細かい部分での読み取りミスが多い、と書きました。そのため、これから出題される部分を頭に叩き込んでしまえばそのミスが減らせます。特に選択問題の文章ごとの違いはよく注意しましょう。選択問題中によく出てくる語句を必ず頭に叩き込んでおけば、本文でその語句が出てきたあたりから問題を解くヒントが得られそうですよね。
登場人物に関しても、問題として出題されている人物がもちろんキーパーソンに違いないので、その人物については注意して読もう、と意識するだけで読み取れる内容の深さがだいぶ変わってくると思います。
そして③。実際に読んでいきます。ただ読むのではなく、②でチェックした語句やちょっと大事そうな筆者の考え、変わった言い回しや比喩表現などがあればそれも線を引いたり丸で囲んだりしながら読みます。くれぐれも、あ!さっきの問題の答えはここだ!なんて、読んでいる途中で解答用紙に答えを書いたりしないように。授業では、読解初心者には、こういったちょこちょこ解きは禁止させてもらっています。文章を通しで読むことで理解できる内容というものもあることと、何より、そこまでで読んだ文章の記憶が薄れてしまうので、解いた後に以降の文章を読むとき「あれ?ここまでで何て書いてあったっけ」「また最初から読み直そう」といった感じで大幅に時間のロスに繋がるためでもあります。
通しですべて読み終わってから④に入ります。できれば問題冒頭にありがちな漢字の問題は後回しにしてもいかな、と思うくらい、文章を読んだらその記憶が新鮮なうちに取り掛かってください。もちろん、漢字で点数を稼ぐぞ!という生徒さんはこの限りではありません。②のときに解いてしまってもいいかも。
解く段になってからは、③で印をつけた部分を中心に問題を解いていきます。すでに②で問題文は読んであるので、改めてじっくり読む必要はないはずです。時間をかけるのは文字数を纏める問題くらいでしょうか。選択問題は以前書いたように、必ず消去法で解きましょう。
さて、簡単に書くと以上のような手順が、読解問題のおすすめの解き方です。もし手元に国語のワークやテスト問題があったら試してみてください。練習すれば練習した分だけ順序が身について、いろんな文章で対応できるようになりますよ。(M)
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