①幼児教育に漢字は必要?
こんにちは。漢字教育士Mです。今日はタイトルの通り、漢字教育はいつから?というお話です。
現在の小学校では、平仮名をまず習ってからカタカナ、そして漢字へと段階を踏んだ学習を行なっています。そして、まだ習っていない字に関しては、たとえ熟語でも「かん字」のようにひらがなで表記する『交ぜ書き』の状態であることが多いと思います。
このように、一つの言葉を大人用・こども用に分けて表記する国は他にないのでは、と言われています。また、国語科で指導していない漢字は他教科でも使用しないため、国語の授業で習うまではこういった『交ぜ書き』が至るところで使用されていました。三かくけい、くっ折、野さい、清けつ、などです。大人からすると、逆にわかりづらいのでは?という言葉も多いですよね。
しかも、漢字教育の世界では、低学年の児童や幼児ほど漢字を覚えるのが早い、と言われています。なぜなら、漢字は発音と意味の二つの言語要素を備えた「目で見る言葉」だからです。同じ「花」のイメージを字として伝えるとしても、「は」「な」という二つの文字を使い表したとして、それが「は・な」でも「鼻」でもなく「花」を指すことを、こどもは文脈の上で理解しなければなりません。
一方、漢字で「花」という字の読みと意味を覚えてしまえば、それを見て何をイメージすれば良いのか一目瞭然であり、こどもにとってもストレスの少ない・ある意味記号を知るに近い方法なのです。
そのため、小学校入学するよりもさらに小さいうちから、漢字を正しく使った文に繰り返し触れていくことが実はとても有効なのではないか、と考えられています。次回はその内容についてさらにお伝えできたらと思います。(M)
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』
営業時間:15時から21時(金・日曜日定休)
〒385‐0022 長野県佐久市岩村田936‐6 TEL:0267‐88‐7861