【生徒の質問に答えます】文学部じゃだめ?【大学・専攻の選びかた】
進路指導をしているとよく、就職に弱いから私立大学の文学部はだめだと言われた・・・という話を聞きます。
これには、文系・理系それぞれの言い分があると思います。そこで、今日は入学時点で文系理系など専攻を決めず、幅広くさまざまな分野について学習をしてから興味と適性を見極めるという、リベラルアーツを行なっている国際基督教大学(ICU)の考え方についてご紹介しようと思います。(まわし者ではありません!)
ICUでは、大学での教育方針を以下のようにしています。
1. 学問の基礎を固め、自発的学修者として主体的に計画を立てつつ、創造的に学んでいく能力
2. 日英両語で学び、世界の人々と対話できる言語運用能力
3. 自他に対する批判的思考力を基礎に、問題を発見し解決していく能力
4. 文理を問わず多様な知識を統合し、実践の場で活用する能力
5. 効果的な文章記述力とコミュニケーション力に基づく説明能力
(国際基督教大学HPより引用)
文系・理系などの専門を加味しなければ、そこに大学というものの本質が見えてくると思います。専門性のある教育はもちろん大切なのですが、ただ勉強するだけであれば、極論、独学だっていいはず。ではなぜ大学に行くのでしょうか。
ポイントを整理しましょう。
1 計画力・想像的に学ぶ能力
2 言語運用能力
3 問題発見・解決能力
4 実践の場で活用する能力
5 説明能力
つまり、この能力が文系・理系問わず大学という場で培うべき能力である、ということになります。大学へ行くみなさんは、たとえそれがどの大学であっても、程度の違いはあれども、文系であれば文系、理系であれば理系の専門科目を通して上の5つの能力を身につけます。そしてこれが、社会に出るときに必要とされている能力でもあるのです。
もちろん、専門的な職業を目指していたり、将来の夢が定まっている生徒さんはそれに向けた大学選びが必要ですが、そうでなければ自分が上の5つの能力を身につける上で「4年間学び続けられる学問」を選択するのもいいのかな、と思います。
4年間、どの教科なら倦まず弛まず勉強し続けられるでしょうか。(M)
長野県佐久市岩村田にある個別指導塾『個太郎塾佐久平教室』
営業時間:15時から21時(金・日曜日定休)
〒385‐0022 長野県佐久市岩村田936‐6 TEL:0267‐88‐7861