【理科の豆知識】海の水はどうしてしょっぱいの?
みなさんは海水をなめたことがありますか?驚くほどしょっぱい海の水。天日で乾燥さたり、鍋で煮詰めたりして水分を蒸発させると、海水1kgあたりから34gの塩がとれるそうです。たった34g?と思うかもしれませんが、塩ってほんのちょっぴりでもとてもしょっぱいんですよね。
もちろん、世界じゅうどこでも同じ塩分濃度というわけではありません。熱いところでは水分が蒸発して濃度は高くなりますし、河口付近では淡水が流れこんで低くなります。北極や南極などでは氷ができたり溶けたりしてまばらです。有名な死海ではなんと30%もの塩分濃度があるのだとか。普通の海水の10倍近くもしょっぱいなんて、ちょっと気になりますよね。
ところで、海水はどうしてしょっぱいのでしょう?
塩がとけているから?
では、世界じゅうの、あんなにもたくさんの海水すべてをしょっぱくするほどの塩って一体どこからきたのでしょう?
地球は46億年まえに誕生したと言われていて、できたての地球には酸素も水もなく、月のような表面だったといわれています。しかし、火山が爆発して雲ができ、雨が降るようになると、地球の表面に水がたまるようになりました。この水には地球内部から湧き出る塩化水素という気体が溶け込みます。
塩化水素・・・はもちろん塩ではないですよね。とても有毒なガスです。このガスは岩石にふくまれているナトリウムなどとふれあって次第に弱まり、中和されて塩化ナトリウムとなった・・・というのが、海の水がしょっぱくなった説のうちのひとつです。(M)
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