「子どもに勉強の習慣をつけたい!」と悩む保護者へ|今日からできる“習慣化の5つのコツ”
「うちの子、なかなか勉強の習慣がつかなくて…」 塾を運営していると、保護者の方から本当によく聞くご相談です。
小学生になれば毎日宿題が出ますし、中高生になるとテスト前の学習も心配になりますよね。つい「宿題やった?」「早く勉強しなさい!」と毎日のように声をかけ、親子ともに疲れてしまったという方も多いのではないでしょうか。
「言われなくても勉強してくれたら安心なのに…」「自然に机に向かってくれるようになってほしい」――そんな願いを持って、さまざまな方法を試したものの、うまくいかず悩んでいるご家庭も少なくありません。
そこで今回は、勉強習慣を身につけるための「継続」のコツを5つのポイントにまとめてご紹介します。
【習慣化のカギは“継続”】
「勉強の習慣をつけさせたい」という保護者の問いに、私はいつもこうお答えしています。
習慣化のポイントは“毎日継続すること”です。
「継続する」という行動を積み重ねることで、それがやがて「習慣」となっていきます。 習慣は自然とできるようになりますが、それには時間がかかります。対して、継続は意志をもって始めることができます。大切なのは、“続ける仕組み”をつくることなのです。
【習慣化の5つのコツ】
✅ ポイント①:時間の確保が第一歩
新しいことを始めるとき、多くの人は「今までの生活にプラスする」形で考えがちです。しかしそれでは時間が足りなくなり、睡眠や自由時間を削ってしまいがち。結果、長続きしません。
例:英単語を毎日10個覚えると決めたなら、それに必要な時間(例:30分)を想定し、その倍(60分)を予定として確保しておくこと。そして、何かを削ってその時間を確保する工夫が必要です。
✅ ポイント②:とにかく始める
やる気を待っていては、いつまでもスタートできません。まずは5分でいいので、とにかく始める。これは「ツァイガルニク効果(未完了のタスクは気になる)」を活用する方法です。少しでも始めると途中で止めたくなくなり、継続しやすくなります。
✅ ポイント③:まわりに伝える
人は「宣言したこと」は守ろうとする心理があります。勉強を始めたら、家族や友達に「毎日やるよ」と伝えてみましょう。特に友達に伝えると、互いに刺激し合える良い関係が生まれやすくなります。
✅ ポイント④:便利なツールを活用する
学習アプリやタイマーアプリなど、ITツールを使うと継続が楽になります。勉強管理アプリを使うことで、達成感を可視化でき、ゲーム感覚で習慣づけることができます。 参考サイト:https://studyhacker.net/study-application
✅ ポイント⑤:まずは1週間やり切る
「人は続けたものをやめたくない」という気持ちが強く働きます。最初の1週間はとにかく意識して続けてみましょう。すると、「ここまで頑張ったからやめたくない」という感覚が自然と芽生えます。
実際に私も「毎日ブログを更新する」と決めて取り組んだとき、最初の1週間がいちばん苦しかったですが、それを乗り越えたあとは更新が習慣になり、むしろ質や効率に目を向けられるようになりました。
【まとめ】
勉強習慣を身につけるためには、
- 時間をしっかり確保する
- まずは5分から始める
- まわりに宣言する
- ツールを上手に使う
- まず1週間継続する
この5つのコツを意識して、ぜひご家庭でも取り入れてみてください。
なお、それでもどうしてもうまくいかないときは、無理せず塾などのサポートを頼るのもひとつの方法です。腰痛や肩こりで専門家に頼るように、学習の悩みも専門家の力で解決できることがあります。安心できる環境づくりのひとつとして、ぜひご検討ください。